金曜日、夫は飲んでくると言って帰宅が遅くなった。
私はこれ幸いとパソコンに向かって普段出来ないネットサーフィン(死語?)したり書類作成したりしていた。
そこに夫が帰宅。
そしてノートパソコンのコードが伸びきっていて通せんぼになっているのを見てすかさず「これ危ないじゃん!こんなことしたら他の人が足引っ掛けて転ぶよ!」と大声で言った。
そのとき私はああ、そうね、と思った。
今まではうるさいな、と思っていたのだが、ああそうね、と思った。
でも口に出せなかった。
このとき、ああそうね、と口にださなきゃいけないのだ。
想うだけではだめなのだ。
ああそうね、危なかったね、今度から気をつけるね、と口に出して言えたら100点満点だと思う。
もう少しだ!
私は夫のこの大声で注意するのが嫌でたまらないのだ。
普通に普通の声で、「これ危ないよ、こんな風にしてたら他の人が足を引っ掛けてころぶよ。」と言ってくれてもちゃんと言うことを聞くのに。
というか、普通の超えて普通の調子でそうやって言ってくれた方が言うことを聞こうと思うのに。
世の中の人は怒れば他人は言うことを聞くと思っているけれど、逆だからね。
怒っていうと、そのときは言うことを聞いたように見えるだけで、心の中では反発してることが多いのよ。
だから、子供に注意するときは特に怒らずに、相手の目を見てしっかり話す。
同じことをしたときは、何回も同じことを同じようにしっかり話す。
本心から言ってるんだと子供に分からせるように、でも怒らずに話す。
私はそうやってきた。
怒らないで何回も伝えることをしてきた。
それで聞かなきゃ、紙に書いて貼ったり、子供の口からどうするんだっけ?と言わせたりしたけど、大声で怒ることはほとんどしなかった。
私の父親が夫と似ていて背が高くて大きくて大きな声で怒る。
それが私は怖くて嫌だった。
だから大声で怒る夫が嫌なのだ。
トラウマ?とまではいかないが、そこなんだよね。
原因は分かっているのだ。