前から夫に他人行儀に接することが出来れば甘えることもなく、サレンダードワイフの神髄てあるところの、敬意払うことが出来ると思っていた。
だから居候のつもりで過ごそうとかそんなことを考えていたのだが、なかなか難しいことだった。
ただ、私は心の中で色々思ってはいるし、ここにも書いているけれど、夫に言わないし夫に従順なふりをしている。
完璧ではないが。
前日の意地悪発言は、どうしてあんなこと言ったのかなぁと思うが、つい魔が差して意地悪だよね、なんて夫がいちばん傷つくであろう言葉を吐いてしまった。
普段思っていて口に出さなくても、思っていることは、ふとしたときに出てしまうものなんだわ。
ただ、そういうことも、他人にだったら言わない。
だから、私は他人に接するときのように、敬意を払うことが出来るようにするには？と考え続けていた。
そして思いついた。
居候の設定をもっと具体的にしようと。
私は子供と2人のシングルで、夫の家に子供と厄介になってるという設定。
夫はとても親切な知人でお礼に家事一切をやらせてもらっている設定。
そのように思ったら、急に夫が他人に見えてきた。
そして呼び方もオトーさんと変えることにした。
オにアクセントを置いた呼び方。
名字のようなつもりで。
よし、今日から頑張る。
【中古】【古本】賢い女は男を立てる サレンダード・ワイフ この人と、もっと幸せになるために/ローラ・ドイル／著 中山庸子／訳【文庫 三笠書房】
