- 中学生の恋愛。思春期の男女交際は実は幼児的な行動
- 異性と親密になり過ぎる子は要注意
- 親を信じられないと自己肯定感が育ちにくい
- 親に対する信頼感は乳幼児期にもっとも育まれる
- うちの子基本的信頼感が育ってないかもと気づいても大丈夫
- 親の愛情で子どもが満たされたときとは?
中学生の恋愛。思春期の男女交際は実は幼児的な行動
中学生でも異性とお付き合いする子は最近は多いようですね。
小学生でも高学年になると彼氏・彼女のいる子が割といるようです。
小中学生でも普通に恋愛するんですね。
最近の子どもたちはませていると一般には思われがちですが、、、
実はとても幼い行動なんです。
お母さんからのスキンシップや暖かさやすらぎなどが不足していると子どもは中学生になって思春期になるとそれを異性に求めることがよくあるようです。
今までの生活で特に乳幼児期に不足していた、親からの愛情やすらぎを求める行動だと児童精神医学の佐々木正美先生はおっしゃいました。
小中学生、ともすれば高校生のお付き合いは、幼い子がママに愛情を求めるように互いに親から得られなかった愛情を求めているだけとも考えられます。
異性と親密になり過ぎる子は要注意
中学生になると恋愛に憧れを持つ子が増え、大人のように背伸びして恋愛したくなりますね。
思春期の特徴ですよね。
お母さんに求めていた愛情をくれる相手を自分で調達することが出来るようになるので、考えることもせずに異性と深くかかわってしまう子もいます。
思春期はただでさえ親に反抗的になりますよね。
親が正しいことを言っていると理解していても、なかなか素直になれないのです。
加えて性的成長が著しいので、特に男の子はどうしてもそちらに傾いてしまうと軌道修正するのが難しくなります。
こういう場合は口でうるさく言ってもなかなか聞きませんね。
親は今までのことを反省し、穏やかに自分の気持ちや愛情を伝える努力をしないといけないのでしょうね。
こういう子供たちは親に対する信頼感を失っていることが多い。
親を信じることが出来にくくなっているのそうです。
親を信じられないと自己肯定感が育ちにくい
親を信じられないと自分を信じられなくなります。
自分も親も信じられなければ、他人も信じられません。
思春期に男女が深い関係になってもすぐ壊れてしまうことが多いのは、次第に相手を信じられなくなってくるからなのかな?と私は思います。
思春期に異性と深い関係になってしまう子は、基本的信頼感が育っていない可能性が考えられるからです。
あわせて読みたい
親に対する信頼感は乳幼児期にもっとも育まれる
エリクソンというドイツの精神分析学者は、乳児期に、親から赤ちゃんの望むことを望むとおりにしてもらえると基本的信頼感というものが育つと言いました。
泣くことしか出来ない赤ちゃんが、泣いたときにすぐ望むことをしてくれる親に対して、豊かな基本的信頼の感情を抱きます。
そして、それを基にして自分自身を信じる力を得るのだそうです。
この基本的信頼感というのは乳児期にもっとも得やすいのだそうです。
だから乳児を育てているお母さんはぜひ、子供が望んだときにその望みを満たしてあげてください。
夜中の授乳も眠くて起きるのが大変ですよね。
子どもが抱っこして欲しいと足元に絡みついたときには「はいはい」と笑顔で抱き上げてあげて欲しいと思います。
抱っこが難しいならおんぶしてあげてください。
子どもはママやパパの体温を感じられると落ち着きます。
大変なのはわかります。私もそうでしたから。
でもね、お子さんが大きくなって精神的に強くたくましく育つためには、
今が大切と割り切って欲しいと個人的には思います。
うちの子基本的信頼感が育ってないかもと気づいても大丈夫
ここまで読んでいただいて、もし子どもの望むことを叶えてあげることが足りなかったと大きくなって気づいても遅くはありません。
どうすればいいかというと、今からでも遅くありませんよ。
子どもの望むような親になってください。
子どもをそのまま認め受け入れ承認してあげてください。
時間はかかりますが、親の愛情で子供が満たされたとき、子供は少しずつ変わっていきます。
思春期の子供にはその子の好きなものを食事に出してあげるとよいと色んな方が言っています。
私も自分自身を振り返って、家に帰ってきたときにいつも自分の好きなものが食卓に並んでいたら、親はいつも自分のことを考えてくれていると感じると思います。
残念ながら私の母親は子供より夫の望むときに望むように行動していたので、我が家の食卓にはお酒の肴がたくさん並んでいました。(ぐすん)
それでも自分の好きな献立だったときには本当に嬉しかった思い出があります。
親の愛情で子どもが満たされたときとは?
親の愛情で子供が満たされたときというのがどういうときでしょうか?子供がおかあさん、おとうさんは自分のことが大好きだと子供自身が確信できたときです。
親の視点でこどもを愛しているかどうか、ではないのです。
子ども自身が、親から愛されていると心から信じ切っている状態です。
親の愛情で子どもが満たされた状態とは、「ママは私のことを好きなんだよ」と子どもが胸を張って他人に言える状態です。
子供に親の愛情を確信できるように接してあげて欲しいと思います。
子どもが親の愛情を確信していれば、思春期にしか得られない学習や対人関係をしっかりと学んで、判断力のある大人に成長するでしょう。
私の育児の考えの基本になるのがこの本の著者、佐々木正美先生の考え方です。
思春期になっていて悩まれているならこちらをおすすめします。
思春期の子どもの意味不明な行動やわけわからない言動を解明してくれています。
この本を読むと、思春期の子どもを落ち着かせる接し方を習得できますよ。
目次
1章 思春期につまずいてしまうのはなぜか
- 幼児期に愛情不足で育った子は、思春期に問題が起きやすい
- 性行為の低年齢化は早熟だからではない。未熟な証拠です
- 親を信頼できない子は不登校になりやすい
- 夫婦関係が不安定だと子どもも不安定になる
- 子どもの不安やさみしさは、怒りに変わることがある
- 親の期待が強すぎると、子どもは疲れてしまう
- 思春期の反抗は、親の愛を確認するための作業
2章 子どもは依存と反抗を繰り返して自立する
- 他人に甘えられる、依存できることが自立につながる
- 子どもが与えてくれる喜びを忘れていませんか?
- 親に思い切り反抗できる子ほど、早く自立する
- 十分依存できた子は、小さな反抗ですむ
- 子どもの依存欲求は「真剣に受けとめてくれた」と思えたときに満たされる
- 親子のみぞを埋めるには、子どもの声に耳を傾けて
3章 生きる力になる自尊心を育む
- 親に否定ばかりされて育つと、自分も人も否定するようになる
- 「自分を信じる力」と「人を信じる力」を取り戻す
- 信じてあげると、人と深く交われる子になる
- 自分のプライドよりも子どものプライドを守ってあげられる親になる
4章 まるごと受け入れて、抱きしめて
- 思春期の子だって、親に抱きしめられたいときがある
- 「抱きしめる」ことは、どんな愛情表現よりも伝わります
- 「手をかける」「心をこめる」ことの重要性
- 子どもを支えるお母さんのサポートが大切
5章 思春期には、こんなまなざしが大切
- 子どもの話をうんと聞いてあげることは、心を抱きしめるということ
- 過保護はぜんぜん悪くない。どんどん保護してあげましょう。
- 待ってあげれば、子どもは生きる自信をつけていく
- 我が子のありのままを受け入れることは、最高の抱きしめ
6章 親も子もハッピーになれる絆づくり
- 母性と父性についてもう一度考える
- 親の要望ばかり押し付けてはいけない
- 子どもがピンチのときこそ、親の出番
- 「与えることの喜び」を知る親子は、強い絆で結ばれている